Let's  cook  Thailand

ホイトートの作り方

私が通っている語学学校のクラスは2クラスで22人の日本人がいる。そのうち私を含め4人が料理・製菓経験者で、しかも同じ専門学校グループ出身、そしてなんと内1人は私の元職場の先輩である。これが全て日本全国から偶然に集まったことであることを考えるとある意味驚いてもいいことなのかもしれない。その私の元先輩が持つタイ人の友達は実家が路上屋台を経営している。「ホイトート」と呼ばれる貝の揚げ焼きを専門にやっている屋台である。この度ここの屋台でホイトートを皆に教えてもらえることになったので行って来た。

開店時間は夜9時〜夜1時、(月〜土)。メニューはホイトートしかないというのにも関らず、常にお客さんの足が途絶える事は無く凄い繁盛である。「タイ人が沢山いる」=「美味しい」のである。バンコクを中心街から少し南に下った所「サパーンタクシン(タクシン橋)」の近くにこの屋台はあった。
今晩の私の先生は写真に写っているご夫婦。この道25年ホイトート一筋という方々で、その屋台からも年季は充分に伝わってきた。

早速超簡単な作り方。

1.使うフライパンは屋台一体型の大型のもの。フライパンというより鉄板といったほうが正しい。

2.「命のだし」ならぬ「命の生地」は昔ながらのアルミのバケツに入っていた。米粉や芋の粉と水を適度にあわせて作ってある。惜しげもなく配合を教えてくれた。粉1に対して水が2が丁度いいのだそうだ
3.ホイトートの「トート」は油で揚げ焼きするという事。ただ焼くのではなく大量の油を使って半分揚げて火を通す様にする。ここで使っている油は豚の背脂を溶かしたもの。

4.中に入れる貝の種類は、牡蠣、貽貝(イガイ・ミドリガイ)、ホタテの3種用意されていた。これはホタテ。桶(洗面器)の中に氷と共に入っている。タイは暑い国であるが、牡蠣が年中存在している。ちょっと不気味な存在。ちなみにここの店の一番人気は貽貝。
5.お玉にAの生地を取りその中に貝類を入れる。

6.熱い鉄板の上に油を敷き、その上にDを流す。
7.生地が固まらないうちに卵を1個割りいれ、写真のように伸ばす。

8.これはエシャロットとニンニクと唐辛子のみじん切りを合わせたもの。
9.魔法の粉。これは何ですか?と質問したら「アジノモト!!」と正直に答えてくれた。恐るべし日本産「味の素」。

10.生地に8分ほど火が通ったら一度ひっくり返し、直ぐ横にGをこさじ1杯程度ともやしを入れる。そしてHの魔法の粉を少々振りかけてもやしにあまり火が通らないうちに生地ともやしを合わせる。
11.合わさったところですぐお皿に乗せる。
11.これが仕上げに上からかける物。右からナンプラー、コショウ、葱とパクチー

12.ナンプラーは少々、コショウは沢山である。
13.もし持ち帰りで袋に包むのであれば、ビニールで油が滲み出ないようにして広告新聞紙で包む。

14.食卓に並べる時には、特製のたれと共に。このたれが最後の決め手。また生のもやしも一緒に供する。タイ人は生野菜大好き。
という訳で、早速お客の注文が途切れた一瞬のうちに屋台に立って作らせてもらいました。簡単なようで以外とコツが随所に必要で慣れない中華へらに苦闘しながらも何とか上手いこと(?)作り上げる事が出来ました…
  

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